一般歯科

一般歯科(むし歯・根管治療・歯周病)

むし歯治療について

むし歯が進んでる方はむし歯治療が必要ですが、歯は削ったら元に戻らない消耗品です。当院では「なるべく削らない、削るときも最低限で」という考えで行っております。
日本歯科保存学会 専門の歯医者
日本歯科保存学会 専門医

むし歯になる原因
・歯の汚れ(歯垢・プラークは、むし歯菌と歯周病菌の塊です)
・むし歯菌が酸を出して歯を溶かします。(小児歯科の特徴 参照)
・歯の形および歯並び(汚れが残りやすいため)、歯質の丈夫さが影響します。(予防治療矯正歯科 参照)
・砂糖(むし歯菌の栄養素)を含む甘いものを食べてる時間・回数
・唾液量が少ない
・口呼吸による口の渇き(むし歯菌を洗い流せないため)  

食事・時間について
・歯は毎日、溶けては元に戻ったり、つまり脱灰と再石灰化を繰り返しています。
・間食が多いと、歯が溶ける機会が多いということです。
・スポーツ飲料・フルーツジュース・ヤクルトコーラなどはphが低いので歯を溶かします。
(飲んだら、20分以内に水でうがいをする事が大事です)

むし歯が発生した場合

むし歯の進行具合で4つに分類されます。

  進行度 治療内容
C1 歯の表面のみのむし歯  詰め物
C2 歯の神経に近いところまで進行したむし歯 詰め物・被せ物
C3 歯の神経まで達したむし歯(根管治療 参照) 詰め物・被せ物
C4 歯の保存ができないぐらい進行したむし歯 抜歯

むし歯の進行具合によっては歯を失う原因にもなりますので、穴があいたり、歯が黒くなったり、しみたりを感じたら早めの治療が大事です。放置して歯を失わないようにしましょう。

むし歯菌(ミュータンス連鎖球菌) う蝕部位 むし歯治療について
むし歯菌
(ミュータンス連鎖球菌)
(審美治療 参照)

むし歯予防および治療について


フッ化物塗布による予防処置

歯が少し溶け表面が白濁している

フッ化物塗布による予防処置

フッ化物塗布による予防処置

むし歯菌の出す酸に抵抗するためにフッ化物塗布を行います。

フッ化物を塗布することで、エナメル質(ヒドロシキアパタイトという不揃いの結晶構造)をフルオロアパタイトという規則正しい結晶構造にすることで歯質を物理的に強化します。

ご自身のむし歯リスクを理解し、定期的な歯科検診を受診することをおすすめいたします。検診の間隔はリスクの程度により、3か月、4か月、6ヵ月と様々です。


シーラントによる予防処置

むし歯菌の生息する場所
歯は、複雑な形態をしています。特に奥歯は物をすり潰すために複雑な溝があります。しかし、その溝に、むし歯菌が付着し(写真の赤く染まっているところ)、いつの間にかむし歯が進行していることがよくあります。

■対策

  • プラークを赤く染め出し、付着部位を確認していただき、ブラッシング指導をします。
  • 歯の汚れを徹底的に除去します。
    フッ化物入りの研磨剤で磨いたり、細かいパウダーを吹きつけ、細かい部分まで汚れを落とします(PMTC:Professional Mechanical Tooth Cleaning)
  • 歯の溝に、フッ化物配合の材料で埋めてしまいます。そうすることで、むし歯菌の入る余地をなくし、むし歯リスクを低減させます。(シーラントあるいは予防填塞といいます)

■対策

  • プラークを赤く染め出し、付着部位を確認していただき、ブラッシング指導をします。
  • 歯の汚れを徹底的に除去します。
    フッ化物入りの研磨剤で磨いたり、細かいパウダーを吹きつけ、細かい部分まで汚れを落とします(PMTC:Professional Mechanical Tooth Cleaning)
  • 歯の溝に、フッ化物配合の材料で埋めてしまいます。そうすることで、むし歯菌の入る余地をなくし、むし歯リスクを低減させます。(シーラントあるいは予防填塞といいます)

歯面清掃剤 細かいパウダーの出る歯面清掃機器
歯面清掃剤
(汚れ具合により各種使い分けをしています)
細かいパウダーの出る歯面清掃機器

赤く染まった汚れを除去したところ
赤く染まった汚れを除去したところの銀歯

赤く染まった汚れを除去したところ

フッ化物入りのシーラント剤
フッ化物入りのシーラント剤

フッ化物入りのシーラント剤を使ったところフッ化物入りのシーラント剤を使ったところの銀歯

歯面清掃剤
(汚れ具合により各種使い分けをしています)

細かいパウダーの出る歯面清掃機器

赤く染まった汚れを除去したところ

フッ化物入りのシーラント剤



比較的浅いむし歯の場合:白い詰め物で治療が可能です。

非常に深いむし歯でも、
神経を取らずに治療できる場合があります!!

AIPC(非侵襲性歯髄覆罩)

むし歯を徹底除去を行った場合に、歯の神経が出てしまい、神経を取る恐れが高い深いう蝕の場合。

術前

原則的に無麻酔下で施術。
痛みが生じない範囲でのむし歯の除去

少し残したむし歯部分を神経保護材で覆い、
神経保護します。
このまま6カ月経過観察。

術後

6カ月後、残したむし歯を除去し、最終的な詰め物を行います。


むし歯が神経まで進んでしまっている場合


特に症状がなければ、神経保護材で確実にカバーし、被せ物を行います。




根管治療について

根管治療とは、むし歯が神経まで進行した場合や根の先に病気ができた場合に根管内の神経や感染源を除去する治療です。

症状としては、歯髄(歯の神経)の炎症や細菌感染により熱いもので痛む、自発痛がある、歯ぐきが腫れる、膿をもつ、噛むと痛いなど痛みを伴うことが多いです。

根管内部は細かったり、太かったり、曲がっていたり、扁平していたりと非常に複雑な形態をしており暗く狭いので肉眼で確認する事が出来ません。
そのため、炎症を起こした神経や感染歯質をきれいに除去する事や、神経に代わる材料で緊密に密閉することが大変難しくなっています。
しかし、この治療が正確に行われないと再発の原因にもなり、歯の寿命に影響します。

論文から推測される成功率の目安

精密根管治療 保険内治療
初回 根尖病変なし 90%以上 30~50%
根尖病変あり 80%以上
再根管治療 70%以上
状態の良くない再根管治療
(改善しない場合、外科的に改善を目指します)
40~50% 抜歯と判定されることが多いように思われます

※保険内治療において、肉眼・ラバーダム防湿を行わない、滅菌レベルが低い等の問題があるため成功率が低い。

参考論文
日歯内療誌 32(1):1~10,2011
Gorni FG,et al.,2004


歯の寿命を延ばすには精度の高い根管治療が必要です。


歯周病治療について

口臭治療

口臭の原因は、その大部分が歯垢や歯石の元になってる歯周病菌の出すガスです。そのため、歯垢や歯石を除去することで治すことができます。重度の方でも1回の治療で劇的な効果が現れますので、お気軽にご相談ください。

歯周組織再生療法

比較的軽い歯周病であれば、歯石やプラーク(歯垢)を除去し、歯の周りを清潔に保つことで改善することができます。しかし、炎症が歯を支えてる骨まで進行し、歯周組織の破壊が起こっている場合には、歯周組織を回復させる為の『歯周外科手術』が必要になります。この手術の際に歯周組織再生材料(以下 ゲル)を使用します。
(歯周病治療 参照)

手術の前に

歯周組織の状態を調べる為に、歯周ポケットの深さを計ったり、レントゲンを撮ったり、その他治療に必要な検査を行います。ゲルを使った治療が行えるかどうかは、歯周病の程度や患者さまの健康状態によっても異なります。

歯周外科手術

  • 1手術は麻酔をかけて行います。
  • 2最初に治療する部分の歯肉を切開し、剥離します。
  • 3次に歯根表面の清掃を行います。
  • 4薬剤(ゲル)を塗布します。
  • 5最後に縫合し手術は終了となります。手術にかかる時間は約1時間前後で、手術後しばらく休んでいただいた後に帰宅となります。抜糸は術後2~6週間後に行います。

歯周外科手術

手術後の注意点

手術後の注意点
手術創は速やかに治癒しますが、手術部分の歯磨きなどは医師の指示に従ってください。また、手や舌で手術部分を触らないでください。

手術後の感染を防ぐ為に、術後3~6週間は消毒薬で口の中を良く洗浄するようにします。抗生物質が処方された場合には医師の指示に従ってください。

定期的な受診について

機能的な歯周組織を取り戻すまでには。数ヶ月から1年程度かかります。歯周組織が再生する期間及び程度は個人差があり、歯周病の進行具合によっても異なります。

術後のスケジュール詳細も患者さまによって異なりますので、治療が終了した後も、口の中の 衛生状態を定期的に検査してもらう事をおすすめします。歯周病を再発させない為には歯や歯の周りをいつも清潔に保つ事が大切です。

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14:30~18:00
休診 木/日/祝
  • 044-422-2881
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