根管治療

根管治療

根管治療とは、むし歯が神経まで進行した場合や根の先に病気ができた場合に根管内の神経や感染歯質を除去する治療法です。
症状としては、歯髄(歯の神経)の炎症や細菌感染により熱いもので痛む、自発痛がある、歯ぐきが腫れる、膿をもつ、噛むと痛いなど痛みを伴うことが多いです。

根管内部は細かったり、太かったり、曲がっていたり、扁平していたりと非常に複雑な形態をしており暗く狭いので肉眼で
そのため、炎症を起こした神経や感染歯質をきれいに除去する事や、神経に代わる材料で緊密に密閉することが大変難しくなっています。
しかし、この治療が正確に行われないと再発の原因にもなり、歯の寿命に影響します。

歯の寿命を延ばすには精度の高い根管治療が必要です。

論文から推測される成功率の目安

精密根管治療 保険内治療
初回 根尖病変なし 90%以上 30~50%
根尖病変あり 80%以上
再根管治療 70%以上
状態の良くない再根管治療
(改善しない場合、外科的に改善を目指します)
40~50% 抜歯と判定されることが多いように思われます

※保険内治療において、肉眼・ラバーダム防湿を行わない、滅菌レベルが低い等の問題があるため成功率が低い。

参考論文
日歯内療誌 32(1):1~10,2011
Gorni FG,et al.,2004

その他、マイクロスコープで確認・処置できること

その他、マイクロスコープで確認・処置できること

●痛みの原因・・。それは歯根破折かもしれません!マイクロスコープ下で破折線が確認できた症例です。
痛みの原因・・。それは歯根破折かもしれません!マイクロスコープ下で破折線が確認できた症例です。 痛みの原因・・。それは歯根破折かもしれません!マイクロスコープ下で破折線が確認できた症例です。
   
●被せ物が不適合のため、歯肉炎を起こしています。

被せ物が不適合のため、歯肉炎を起こしています。


●マイクロスコープ下で確実にむし歯を除去し、白い詰め物をしました。
マイクロスコープ下で確実にむし歯を除去し、白い詰め物をしました。 マイクロスコープ下で確実にむし歯を除去し、白い詰め物をしました。
   
●むし歯が神経まで進んでしまっている場合

むし歯が神経まで進んでしまっている場合


特に症状がなければ、神経保護材で確実にカバーし、被せ物を行います

特に症状がなければ、神経保護材で確実にカバーし、被せ物を行います

歯科用CT撮影について

歯科用CT撮影について従来のX線写真は2次元の平面での診断しかできません。

歯科用CT撮影では顎骨や歯だけでなく、顎関節の状態や上顎洞(鼻の奥)の形態、粘膜の状態、病巣などを3次元の画像として診断できます。

そのため、インプラントだけでなく、歯周病治療、根管治療、顎関節症、上顎洞、親知らずなど、幅広く歯科治療に応用することができ、正確な診査・診断により、治療の安全性を高めます。

  • 撮影から診断までその場で即日で行える
  • 被曝線量が医科用CTの1/8程度と低水準
  • 保険適用(インプラント治療の場合は適用外)

根管治療

根管治療
歯根の形態、根管の状態、根尖(根の先端)の病巣の大きさや広がりについて
把握できます。
CT画像での診断とマイクロスコープ下での治療で格段に成功率が上がります。

歯周疾患

歯周疾患
歯周炎によって引き起こされた骨の破壊の程度などを正確に把握できます。
そのため歯を保存するための歯周外科に移行するか否かの判断が
しやすくなります。
歯周炎によって引き起こされた骨の破壊の程度などを正確に把握できます。そのため歯を保存するための歯周外科に移行するか否かの判断がしやすくなります。

インプラント治療

インプラント治療
インプラント治療では、埋入する部位の骨の状態(質や厚み、高さ、形態など)を正確に診査・診断する必要があります。
歯科用CT撮影により、インプラント本体の埋入位置、深度などを的確に把握し、
術前の治療計画をしっかり立案することで、安全で安心なインプラント治療に
つながります。
インプラント治療では、埋入する部位の骨の状態(質や厚み、高さ、形態など)を正確に診査・診断する必要があります。
歯科用CT撮影により、インプラント本体の埋入位置、深度などを的確に把握し、術前の治療計画をしっかり立案することで、安全で安心なインプラント治療につながります。

上顎洞炎や親知らずの治療・抜歯

上顎洞炎や親知らずの治療・抜歯
歯科用CTを上顎洞炎の治療や親知らずの抜歯に利用することで、
歯牙と神経や上顎洞などの位置関係、炎症の程度、病巣の有無や大きさ、
などを正確に把握できます。
歯科用CTを上顎洞炎の治療や親知らずの抜歯に利用することで、歯牙と神経や上顎洞などの位置関係、炎症の程度、病巣の有無や大きさ、などを正確に把握できます。

顎関節症

顎関節症
歯科用CT撮影により三次元レベルで顎関節の状態が把握できます。
そのため従来のレントゲンではわからなかった顎関節の変形やズレを正確に診断できます。

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